学童部全国展が無事、開催することができました!
多くのご出品とご観覧、誠に有り難うございました!
展示された作品を改めて拝見すると、やはり一生懸命書いている子供たちの様子が目に浮かびます。
子供たちにとっては一年で一度の大きな展覧会であり、尚且つ賞まで割り振られるということもあり、この展覧会に向ける思いは指導者としても大変気持ちが分かります。
私自身も学生時代はこの展覧会に参加し、一喜一憂しておりましたことよく覚えております。
ある私の生徒の話ですが、習い始めて5年間ずっと表彰式に参加できていた生徒が去年初めて表彰式を逃しました。
指導者の私自身も苦い思いをしましたが、生徒自身は大変悔しかったと思います。
その生徒はあまり感情が表に出る性格ではなくその様子から悔しさはあまり感じませんでしたが、それから一年間人が変わったように一生懸命日々の練習に取り組み、今年『大賞(一位)』を授与されました。
一年間本当に上達したいという気持ちで照り組んでいるなという様子で、やはり「指導方法も大切だが、その子自身が上達したいという気持ちが一番大切」なんだなとよく分かりました。
また同時に指導者が生徒自身をその気持ちにさせるということが何よりも大切であり、指導者としての大切な役割だということがよく分かりました。
私自身現在でも展覧会に向け出品を重ねておりますが、展覧会の賞や順位だけが全てではないと思いますし、それだけにこだわって練習をするのは如何なものかとは思いますが、やはり何か目標となるきっかけみたいなものが練習の過程の中では大変大切だとは思います。
子供たちが今回の展覧会を通じ多くの感情に向き合えたことは、書の上達だけでなくこれからの人生の中で何か活かせるものがある思います。
来月は昇段・昇級試験の出品月です。
これもまた子供たちにとって「何かに向かって努力する」力が付くきっかけになってくれれば幸いです。
佐藤翠龍